恋する天使アンジェリーク
とうとうDVD-BOXを購入してしまいましたよ!
あのときの私は、きっと宇宙人に支配されていたんだと思う(笑)。
実は、このアニメをちゃんと通して見たことないんです。
どうしても、作画と脚本のマズさに、途中で心が折れてしまって。
別に、私が見たらどうなるわけでもないし、布教するには一番適さないモノなわけですが、なぜか今、手元に来てます(笑)。
マジきゅんとか見てると、なぜアンジェリークが2クールもあって、あんな変に続くストーリーになったのか、本当に謎。
ひとり一話のオムニバス形式で、最期にサクリアの精霊を倒すでいいじゃん。
でも、不要な過去話や設定で、でもそれが回収できてなくて、すっごくモヤモヤするんだよね。
当初、おそらくはフラエンでまとめる気だったんだと思うんだけど、なぜかチャーリーオチになって。
このエンジュ嫌いだから推しキャラが空気でよかった!って人が多すぎる。私もそうであってほしかったよ(泣)。
そんなアリオスについても、伏線から出していて、でも、結局なんだったかわからずじまい。
伏線はアリオスとフランシスで、当初からゼフェルが出てきてたから、この三人はメインだったのに、どれもメインから外れているし。
出番はある、でもメインじゃないって…。
これは私がアリコレ好きだから、絶対的に譲れないんだけど、エトワールの人気凋落の原因がアリエンをゴリ押ししてきたこともあるのに、またしてもそれを蒸し返してきたから、腹が立つんだよね。
アリエン好きな人がいるのは当然だと思うし、それはそれでいいんだけど、する必要もないのに、不要に絡めるから嫌なの。
エンジュの性格を変えたり、本気でなにかしたかったのか、適当にやったのかはわかりませんが、最終的にすべてがグダグダになってひどい出来になったのは、間違いない。
守護聖をかっこよく書きたいという気持ちはあるので、あれ見て自分なりのエトワールというのを書いてみたい気持ちは10%くらいあるんだけど、その前段階で心が折れるというなんともし難いものが待ち受けているんだ(笑)。
逃げた後
ちょっと怖い想像をしてしまった!
というのも、エトワールのアリオスEDは「エンジュを奪い去る」ってことでしょう。
つまりは、略奪。
といえば、上からの許可もなく(有能な彼女を途中で手放すはずがない)駆け落ちするってことでしょう。
その前の前提として。
公式ではっきりと語られてはいないが、アリオスがずっと聖獣の宇宙のために働いているってことは、守護聖と同様の時間軸で生きているということだと思う。
エンジュがエトワールのときは、(神鳥の)下界の時間と聖地の時間を合わせていただけで、彼女は普通に時を重ねている。
で、もし、逃げたことについてコレットが復讐するなら、アリオスの時間軸を元に戻さないこともできるんだよね。
時流を操れるのは女王だけで、リモージュの管轄は神鳥だから、アリオスは管轄外。
それに、アリオスが駆け落ちするなら、過去に因縁のある神鳥、逃げ出した先の聖獣ではないはず。
たぶん、他の宇宙(もしかしら、故郷か?さすがに時間にして相当時代が違っているだろうし。)になると予想される。
なので、彼をどうこうできるのは、コレットだけ。
ということは、アリオスだけほぼ不老不死のような状態で、エンジュだけが老いていく。
エンジュにしても、自分だけが醜く老いることに心を病むだろうし、なによりも、愛する人を喪失した過去を持つアリオスにとって、たとえ老衰であったとしても、死を見送るのはつらいはず。
すごい復讐だ!!
まぁ、コレットはそんな意地悪はしないと思うんだけど、ありえそうなのは、うっかりミス。
ふたりしていきなり失踪するんだから、聖地としても事後処理が大変で、コレットはそのことすっかり忘れていた。
レイチェルあたりはふと思い出しても、さすがにアリオスの時間は直してるでしょう~、とか思って確認せずに終わる。
だから、気づいたところでもう遅い、とか。
という妄想をしてしまいました(笑)。
アンジェリークの世界観を源氏物語にて
アンジェリークについて、人物(キャラクター)ではなく、世界観を源氏物語で語るとしたらどうかな、とアホなことを考えて、案外しっくりきたのでびっくりしてしまった。
以下どうでもいいことですが。
255代目女王時代は桐壺に相当。
アンジェリークの主人公はなんといってもリモージュ・コレット時代。
ここを源氏物語の主人公である光源氏とすると、その前段階の時代は光源氏の父院・桐壺院に相当するかと。
それに、どうして光源氏が臣籍降下しなくてはならないのか、という根本的な問題を含んでいるところも、実は宇宙は危機的状況だったとわかる255代目女王のときと似ていると思う。
次に、リモージュ・コレットは源氏物語の第一部(通常は桐壺~藤裏葉までですが、ここでは桐壺を除く)。
光源氏が憂き目に遭うことはあっても、絶対的な権力を握る威勢良い時代。
リモージュが光源氏なら、コレットはその子供の夕霧に相当するでもいい。
どちらも強いパワーがある。
その次はエンジュになるが、ここは源氏物語の第二部(若菜~雲隠れ)。
第一部とは異なり、暗いトーンからはじまる第二部。
暗さよりも、突如として現れる女三の宮や、登場していたもののキャラクター性が別人のように描かれる柏木といった面々が、今まで構築した世界を突き破る。
後付け設定満載で、そんなの知らないよ!みたいなことが多々あり、その様がエトワールに相当するように思う。
光源氏をはじめとする主人公格のキャラクターのパワー低下や、それまでとは明らかに違う雰囲気も、個人的にはしっくりくる。
最後は、ティエン・シー時代よりも、ネオアンに相当する宇治十帖。
先の時代とは違うのだが、所々にほのかにわかる世界観。
先代よりも世界が小さくなっているところも似ている。
と、どうでもいいことを書きました。
源氏物語はシチュエーション萌えがたくさんあるのに、意外とそれにあうアンジェカプがないんだな。
その方が不思議だったりする。
第二皇位継承権の謎
レヴィアス(アリオス)がクーデターを起こしたきっかけは、エリスの自殺なわけですが、個人的にはあくまできっかけに過ぎないと思っている。
十年も時間が経過しているし、彼のカリスマ性があってこその反乱なのだが、反乱する素地があったのも事実で、エリスのことがなくても、彼はいずれは担ぎ上げられる運命だったように思う。
そこで、ルビパが絶対に考えていなかったであろう、レヴィアスの第二皇位継承権について妄想してみた。
なぜ彼は第二皇位継承者だったのか。
傍流にいた彼ら一族の中で、彼だけの待遇(皇位)は変化しなかったのか。
これって結構な謎。
(もしかしたら、小説の方には書いてあるのかもしれないけれど、私は未読なので。)
レヴィアスの父親は弟に帝位を奪われ失脚。
けれど、その息子のレヴィアスの皇位は奪われていない。
廃嫡してもよいのに、なぜ彼は生き残れたか。
政変の場合は殺されてもおかしくないので、本来ならレヴィアス親子共々あの世行きでもよかったのに、彼らは生き残り、更にレヴィアスの待遇はそのままだ。
そもそも、レヴィアスの宇宙は皇帝が絶対的な権力を握っているのだが、争いが多く、絶えず戦争があったことは公式にある。
ということは、宮廷内ではある程度絶対権力だったのかもしれないが、既に綻びが出ているのではないか?
絶対権力の場合、いい意味でも悪い意味でも世の中が安定しているので、あまり騒動はない。
と、なると、レヴィアスの父親を殺すと貴族たちの指示が得られない=皇帝の権力の基盤が緩いという下地があったのではないか。
レヴィアスの叔父勢力とレヴィアスの父親勢力の権力闘争の末、叔父が勝利し、皇帝になったのであって、親父はボンクラかもしれないが、その勢力(おそらく長男指示ということは保守派か)は侮りがたいものだった。
そのため、レヴィアスの皇位は保たれたということ。
また、それとは違う場合もある。
恐らくは完全男系であったであろう皇位継承者。
レヴィアスと同世代の男子が、皇位第一皇子(皇帝の息子、即ち皇太子か?)しかいなかった場合だ。
レヴィアスを廃嫡してしまうと、唯ひとりの男子となり、権力闘争激しい宮中にて、さすがにそれは選択できなかったのではないか。
このとき、レヴィアスは18歳。
第一皇子なら年は前後するから子供が生まれたとしても、ひとりいるかいないかだ。
生まれた子が男の子ならともかく、女の子の場合もあるし、そもそもまだ15歳くらいの可能性もあるから、世継ぎ問題はもっと先の話ってことになる。
だからレヴィアスの皇位は保たれたのかもしれない。
もう少しレヴィアスの宇宙について知りたいんだけど、どうも魔恋もそこまで踏み込んではいないようなんだよね。
ホント、謎。
エンジュの立場
特定のキャラクターが、優遇あるいは冷遇と言われるということ。
例えば、アンジェリークではリモージュ優遇、コレット冷遇なんて言われている。
(個人的な見解を言えば、私はコレット最萌だが、特別冷遇とは思えない。確かにリモージュの設定は優遇される傾向にあるが、これは致し方ない部分もあり、他キャラバランスが崩れるほどではないと思う。)
その中で優遇とも冷遇ともとれるキャラがエンジュだ。
まず、優遇の方から。
聖天使というポジションが恋はタブーという前提はない。
だから、(特にリモージュが被った)恋は禁忌というものがないので、聖天使就任後も恋愛OKみたいなところがある。
女王でも恋愛できたコレットだが、名実ともに女王に君臨したエトワールでは恋愛できない仕様になっているのだから、エンジュを取り巻く恋愛観が、リモージュ・コレットと異なることはわかる。
絶対的なタブーのない恋愛。それは自由だ。
公のために私を犠牲にしてきた女王の精神がないぶん、そこに優遇を感じるのはある意味仕方ないかも。
(ただし、ゲーム上は聖天使ED=女王ED扱いだから恋愛していることにはならない。)
また、イベント等のヒロイン設定がエンジュ。
エンジュと名前は出なくても、聖天使と言われているのだから、誰もがエンジュを想定しているわけで、いつもいつも愛されヒロインポジだ。
それに、テレビアニメは彼女がヒロインだったわけだから、長いアンジェリークの歴史上、テレビアニメという栄光を手にした女の子でもある。
ただし、イベントもアニメも全キャラ登場するのがエトワールだからという理由で、エンジュを優遇するためというわけではない。
これだけなら、優遇キャラでいいのだけれど、彼女はまた冷遇ヒロインとも言われている。
絶対的に避けて通れないのが、エトワールが一番人気がないゲームだからだ。
これはゲームシステムとか設定とか、様々な要因があるのだが、エンジュ以外の他キャラが割と人気だったので、エンジュすら戦犯にあがってしまう。
(個人的にはエンジュでなくても、誰がヒロインでもダメだったと思うが。)
それに、テレビアニメは性格がゲームと違い、これまた大荒れ。
元からエンジュが嫌いだからアニメ見なくなった!という声もあれど、むしろエンジュが好きだったからこそ見られなくなった人も多かったのでは。
この嘆きはエンジュが好きな人ほど大きい。
加えて、どんなに頑張っても、彼女は女王のような絶対的な存在にはなれない。
これを自由な環境ととるか、中間管理職ととるかによって、彼女の評価は割れてしまう。
頑張ったけれど下っ端というのは、天レク・トロワのコレットも同様だったのだが、エンジュは肩書すら女王ではないので、更に格下感がある。
リモージュとコレットはいただく宇宙が違うだけで、基本的には同じ環境、立場の繰り返しだった。
だから、リモージュが受けている待遇は即ち、コレットも同じものだと想定される。
けれど、エンジュはその前例がないため、受け手によって自由に決められるからこそ、優遇にも冷遇にもとれるんだと思う。
省エネ
昔は私もコスメオタクで、某美容ジャーナリストの「化粧品に限っていえば、十年前から飽きている」という文言を見て、驚愕した。
その頃既に美容大国となっていた日本で、新商品の出ない月はなかった。
だから、私にはそんな日は来ない、と思っていた。
ところが、その驚愕した日より二三年後には、私もまた化粧品に飽きていた。
ハッキリ言って、肌に合っていることと、自分の予算にあっている商品であれば、どれでもよくなった。
今どきの日本に粗悪品などはなく、あとは合う合わないという問題だけだったからだ。
我々は限られた時間と予算の中で生きている。
どこにどれだけの予算をかけるのかは、どの時間になにをするかと同じだ。
要は自己管理になる。
ゲームは日進月歩だけど、結局は時間泥棒だし、正直に告白すれば、新しい何かを求めて大海原に出るバイタリティーがもうないのだ。
なので、アンジェリークより良作で、自分に合ったゲームなんていくらでもあるだろうが、もうアンジェリークでいいや、となっている。
萌えについても、アリコレ以上のカップリング(もしくはキャラクター)は存在するだろうが、このカプ最萌でいいや状態。
最旬のものなら、燃料投下も多々あるだろうが、そこに当たるまでの時間と労力を考えると、燃料なくても、公式から放置どころか抹殺されてても、このままでいいや、となっている。
一言でいえば懐古厨なんだろうが、積極的に「昔はよかった!」と振り返っているんじゃなくて、消去法でこのままでOKみたいな(笑)。
それと、カプに限っていえば、私はアリコレを越えるものは早々にないと思っている。
これは、私のこのカプに対する萌えが、敵対していたからとか、対等な関係だからいいというわけではなく、最大のキモが「エリスという存在がいる」ことだからだ。
つまり、レヴィアス(アリオス)がエリスを失って十年経っても彼は未だに彼女を愛していたということは、彼がコレットを愛したならずっと愛してくれるという布石になるわけだし。
それに、おそらくは彼の好みではなかったであろうコレットが、エリスというファクターを通すことで、ドストライクなキャラに変身する。
また、アリオスというつかみどころのないキャラが、出逢った際には「既にコレットが(恋愛感情でなくても)気になっている」という付属もついている。
更に、エリスを見ているように接していたアリオスが、エリスに似ているから好きになってきてしまって、その後は「エリスに似てない部分」に惚れてしまう。
敵対するキャラとか、亡き恋人に似ていたからとか、そういうカプはいくつでもあるだろうが、その心理的移行が私のドストライクなのだ。
だから、まだしばらくはこのカプひとつでいいかな、と思っています。
エリスの気持ち
どの本で読んだか失念したが、源氏物語にて藤壺は光源氏が紫の上を娶った理由を知っているだろう、とあった。
藤壺にとって、紫の上は姪。
光源氏が一目見て若紫を藤壺に似てる!と思ったくらいだから、藤壺の兄から「失踪した娘はお前によく似ていてね」なんて話を聞いていただろうし。
光源氏が紫の上を娶ったのは、既に藤壺は彼の子を出産している。
物語はそのことに対し、一切口を噤んでいるのでわからない。
ただ、藤壺の言動を見ていると、罪に怯えてはいるものの、光源氏に対して絶対的優位であったことから、彼から愛されているということは十分に理解していただろう。
藤壺自身が聡明であるし、なにより、紫の上を娶ったことが証拠だ。
このときの紫の上は、海のものとも山のものとも思えぬ、得体の知れぬ姫君だった。
親王の娘であったが、世間的に認知された娘ではなく、あくまで庶子であったし、祖母の家から盗み出すようにして、なし崩し的に夫婦になった顛末は、光源氏ほどの大物がする婚姻ではなかった。
(その直前に入り婿した先の左大臣家には傅かれていた光源氏だが、そんな後ろ盾を紫の上は持っていない。)
これらを考えて、わざわざ世間的に認知させることなく夫婦になった姪っ子の存在は、即ち藤壺への執着だろうと考えたに違いない。
それを迷惑と思ったか、優越感を感じたか、はたまた嫉妬心を煽ったかはわからぬが。
前置きが長くなったが、そこでエリス。
エリスは藤壺と違って既に他界している状態なので、おそらくレヴィアスの心情はすべてお見通しだったと思う。
最初はエリスありきの存在だったコレットが、いつの間にか彼女を超越するものになっていった。
レヴィアスはコレットを愛しているけれど、それをガンと認めていないだけで、本音では彼女を愛している。
それを知って、彼女はなにを思ったか。
既に、彼女の死でレヴィアスの運命は狂ってしまったのだから、それ以上の哀しみはないと思っている。
だから、素直にコレットと結ばれたらよいとおもったのか。
それとも、やはりずっと自分のことだけを想ってほしかったのか。
それはわからない。
ただ、ゲームの中で、彼女は絶えずレヴィアスの幸せを願っていたのは、間違いないのだが。