アリコレ館

アンジェリークのアリオス×コレットばかりかと

特殊な立ち位置

トロワはアリオス救済ゲームというのを目にして、そのときはそうかな?くらいにしか思わなかったのですが、よくよく考えてみるとそうかもしれない。

「トロワが」というよりも「アリオスから見たら」という条件ですが。

 

というのも、ルトゥールでブライアンが出て双子と一緒に今回限りのキャラだよな、と思っていたんですが、好きな方は「ルトゥール2があるなら是非ブライアンを!」と書いてあって、なるほど好きならそう願うよね、と思ったわけです。

しかし、アリオスだって本来のアンジェリークの世界にはいなかった人で、どう考えても天レク限りであったはずのキャラだった。

元から天レクがアンジェリークシリーズのスピンオフだったはずだし。

 

逆にそのアリオスをよくトロワで出したな、と今更ながら感動する。

しかも、アリオスは隠しキャラとあって、トロワの根幹にはまったく関係ない。

つまりは、アリオスはアンジェリークを構成する要素ではない。

けれど、彼がそこにいるのはむしろ、天レクで語ることのなかったアリオスから見た世界をトロワで補完しているためと思われる。

かつての故郷のこと、部下たち、信念について。

あとのきは拳で語り合ったとは言い難く、アリオスからの一方的な行為でコレット一行が受け止めたことは少ない。

でも、アリオス自身あの旅の最中とても揺れていたのは、トロワになってはじめて明かされるのだ。

 

最後に「エリスに似てない部分に惚れた」となるから、エリスとコレットとの間で揺れていた葛藤がそこで終止符が打たれ、彼はコレットを選択した。

エリスと同じ自決という選択をしたアリオスは、最終的に死を選択したエリスよりも、ともに生きることを望んだコレットの手を取った。

ここで過不足なくアリオスからの気持ちが語り尽され、彼の物語は完結している。

 

で、ちょっと思ったのは、エトワールでのアリオスの立ち位置は他キャラと相違ない。

つまりは聖獣の宇宙の構成する一員である。

だから、エンジュとの恋愛については、どのキャラもいい意味では平等であり、悪い意味では差異がなく面白味がなくなっている。

アリオスというキャラが特殊な立ち位置であったからこそ輝いていたんだと思う。

みなと同じ立場なら脇役と一緒。

コレットとの恋が完結しているから、エンジュとのはじまりがあまりにも普通すぎて、個人的にはとても魅力的には思えないのだ。

エトワール改

エトワールをリモージュコレットでプレイした。

そんな意見をちょこちょこ目にしたことがある。

私も女王となったコレットを動かしてみたいな、と思ったことは何度もある。

あのエトワの衣装が好きなので、特にそう思ったのかも。

でも、仮にリメイクされるとしても、エンジュがヒロインなのは絶対に変わらない。

これは「たとえ事件が冤罪だったとしても蒸し返すことはしない」警察方式だと思うので、フルリメイクとはいえ、全体を書き換えることはしないだろう。

 

で、先日Twitterでも書いたのだが、「忠誠心」なる隠しパラメーターを導入するとリモージュコレット固定CPも満足できるのではないか、と思った。

というのも、各攻略キャラを早々に出現させない場合、または、出現後放置期間が長い場合、それに応じて神鳥ならリモージュ、聖獣ならコレットへの忠誠心が高まりエンジュと恋愛が困難→恋愛不可となっていくシステム。

キャラクターによって忠誠心の上昇率は異なり、設定として女王に忠実なジュリアスやオスカーなどは上昇速度が早く、女王守護聖制度を嫌っているクラヴィスやゼフェルなどは低い。

だから、目当てのキャラはできるだけ早く出現させ、更に常にコンタクトを取る必要がある。

けれど、そうすればエンジュも好きなキャラとは結ばれるし、逆にリモージュには〇〇、コレットには〇〇と決まっているキャラがいるなら、それは放置すれば妄想上の中では「〇〇は女王を愛しているんだ(忠義を尽くしているんだ)」って自己設定できる。

 

リモージュコレットはライバルキャラではないけれど、事実上のライバルキャラとなり、しかし、忠誠心だから必ずしも恋愛にならないから女王の定義にも反しない。

これならヒロイン好きな人にはウケると思うんだけど。

白い翼のメモワールの意図

アリコレOVAといわれているが、今ひとつ好きになれないのが『白い翼のメモワール』。

話の内容とか、キャラクターとか語るその前に、圧倒的に尺が足りないというお粗末さ。

結局、ストーリーの骨組みだけのアニメーションになっているので、肉付け部分がないから入り込めない。

細かいことをいえば、コレットにとはいえ、跪くアリオスという構図が個人的にはいただけない。

 

創作されたものはなんでもそうだけど、キャラクターを動かしているのは作者なのだが、それを感じさせずキャラが己の意思で動いたと思わせるのが一流な作品なんだろう。

白い翼のメモワールにはそれがない。

逐一作者の影がチラチラと見え、少ない尺をとにかく全キャラ出すことに全力を注いでる感じだ。

 

そして、白い翼のメモワールの場合、キャラクターの言動が作者に「やらされた感」が半端ないのだ。

たとえば、「争いはやめて!」とアリオスを庇うコレットに加勢するマルセル。

彼が「一緒に逃げよう!」とふたりに提案する。

でも、考えたらマルセルってそんなキャラじゃない。むしろ、ゼフェルやランディあたりが逃げよう!として「そんなことしてはダメだよ」っと窘める性格だ。

つまりはアリオスとコレットだけだとふたりの逃避行=アリコレのためのメモワールになるからきっかけをマルセルに与えただけだと思う。

では、なぜマルセルが選ばれたのか。

中堅組、年長組は軽率には動かせないし、アリオスと対峙していたランディも物理的に不可、ゼフェルか迷うところだが「争いはやめて」の部分でマルセルに白羽の矢が立ったのだろう。

 

でも、やっぱり変だよ。

アリオスEDアニメーションを流している関係上、アリオスとコレットの逃避行ならまだ話はわかるが、マルセルに必要性を感じない。

それに、逃避行後アリオスがレヴィアス変化するまでの間は、マルセルはほとんど空気。

過去の思い出の土地を訪ねることで、アリオスの記憶を蘇らせるという作者の意図が丸見えで、コレットの逃避行の選択さえもなんだか胡散臭くなっている。

 

トロワ前哨戦のストーリーとなっているが、なくても全然OK。

確かに、なぜ約束の地にアリオスが突如わいてくるのかは疑問だが、謎の力に飛ばされたコレット一行を思えば、転生したアリオスがいても不思議ではない。

それよりも、過去を取り戻したのにも関わらず、またしても記憶喪失を患っているアリオスの方が不可解だと思う。

最初から聞くと

Twitterの方でも書いたのだけど、CD「LOVE CALL」のドラマPromise nightについて。

いつもアリオスが登場するシーン中心に聞いていることが多くて、それほど今までと印象は変わらないのだが、先日ふと最初から聞き直したとき、あれ?と思ったことがあった。

 

話の流れとしてはトロワ後、リモージュ女王より休日を与えられた守護聖たちはある惑星に来ていた。

久し振りのゆっくりした休暇の最中、突然聖地にいるリモロザコレレイが来ることになって…という話。

リモージュを唆したのがセイランとわかって、リュミエールが諫めるのです。

セイランはこの星の祭りは素敵だからと相手を煽るような文面をしたためているのだが、実際は聖地から女王が勝手に出てくるのが問題であって、セイランの責任ではないと思う。

しかし、リュミエールは勝手に自分の気持ちを踏みにじられたことを一方的に静かに怒っている。

確かにセイランの狙いは当たって、(トロワ設定なのでヒロインはコレットだからコレット狙いとなっている)リモージュに働きかけることによりコレットをおびき寄せることに成功しているのだが、ハッキリと彼の思惑がわかるわけではない。

それはセイランがコレット狙いだとユーザーが勝手に想定しているだけで、その証拠はない。

けれど、リュミエールは半ば確信している。

恐らく彼は女王という名誉のために自分の恋心を封じ、アルカディアにて永遠の別離を受け入れたのに、なぜここに彼女を呼ぶのか?

寝た子を起こす行為をするのか、そういうことに怒っているんだと思う。

リュミエールは逢えない環境にあり、自分の恋より相手の名誉を重んじたってことは、彼の懸想しているのはコレットということになる。

私は当初、女王という名誉を重んじてと感じられたのでリモージュでもコレットでもどちらでも考えられると思っていたのだが、別離を受け入れたのに、どうしてまた会えるようにするのだ、と怒っているように思えて考えを改めた。

実は、当初リュミエールは自分の気持ちもそうだけど、クラヴィスの気持ちを配慮してとも思ったのだけど、肝心のクラヴィスはその後恋の橋渡し役に徹しているので、その線はない。

それに、リュミエールはクラヴィスの恋愛事情(255代女王との失恋を含めて)を知らないと思うんだよね。

少なくとも当時聖地にいなかったから、失恋の件は知らないだろう。

やっぱり自分の秘めた恋心を踏みにじられたような気がして、諫める形で怒りを表していたんだと思う。

 

リュミエールが自分の感情を相手にはっきり示すのは珍しい。

彼は誰よりも周囲を優先して、自分の感情を押し殺す傾向にある。

それをセイランに「わかりあえない」としているところを見ると、ふたりは感受性が強いという設定なので、リュミエールもセイランも互いにコレットへの恋心を知っていた可能性はある。

芸術を嗜むもの同士が牽制しあって、それをはっきりとは告げないけれど、なんとなく理解している。

なんだか不思議な関係であると同時に、器用でありながら肝心な部分で不器用な彼らの生き方を表していると思う。

ネオフェスDVD

ここ一ヶ月の間に「ネオロマンス20Thアニバーサリー」→「アニバーサリーイブ」→「ネオロマンスフェスタ12」の順に見ました。

イベントごとにはあまり興味ない方だと思いますが、ドラマが気になっておこずかいで賄える程度で購入。

アリオス(成田さん)が出ている巻を少しづつですが買っています。

 

一番印象に残ったのは、やっぱり神鳥と聖獣に分けた方がドラマとしてはわかりやすいということ。

20Thのドラマは神鳥、聖獣と別れていて、わかりやすくてスッキリしていた。

特に聖獣守護聖がわいわいしているのが、見ている方も楽しくて。

私がコレットを中心に考える癖があるので、だからこそという感じもします。

神鳥守護聖については元から仲間という話はドラマCDなどたくさんありますが、聖獣守護聖はなかなかそんな機会がなかったと思うから、余計にうれしくて。

聖天使(エンジュ)主催でそのお礼をしたいという守護聖たちの話なのですが、船を貸し切っているあたり、女王&補佐官主催の方が理にかなっているとは思います。

エトワール設定なので、相手をエンジュにしなくてはならないので仕方ないのですが、なんとなくそう思いました。

 

アニバーサリーイブのドラマもやっぱりエンジュに喜んでもらおうという話なのですが、いつものパターンという感じ。

イベント感想を見てみると、エンジュにプレゼントという話が多くて、それがまたしても…というものです。

アンジェのドラマはいつもピクニックだと揶揄されていたけれど、人数の関係もあるし、神鳥聖獣交わるとパーティー開くくらいしかないのだろうな、とは思う。

ところで、ここのイブのドラマで何故かランディが「アリオスさん」っていうの。それが、一番違和感を感じる。

天レク以降アリオスにさん付けするのはティムカだけで、そのティムカすらもエトワール以降はアリオスを呼び捨てなんだよね。

あと、エンジュとの会話を交わすのにエトワールの画面でエンジュが出てくるのだが、これがまた話の流れを切ってしまうんだ。

ピコン!という効果音が会話をぶった切ってる。

プロの声優さんが会話していると、ヒロイン不在でもそこに彼女がいるって気がする。

芝居のお約束というやつで。

でも、下手に映像を交えると、どうしてもテンポが違うから変な感じに。

ここは正直いただけなかった。

 

ネオフェス12のドラマの内容はものすごく好みでした。もっと早く買えばよかったと思うほど、お気に入りです。

だけど、諸手上げて喜べないのよね。

というのも、モンスターと化した鳥の声が『男が裏声作って女の幽霊を演じている』ような感じなのだ。

だから、鳴き声だったりキャラに話しかけたりするたびにドッと客席から笑い声が起こる。

確かに声が変なの!裏声だから。

どこまで笑いのためにしているのか、私もよくわからなくて。

でも、声優さんが真面目に演じているところを見るとシリアスな場面なのは間違いない。

けれど、その声が笑いを誘うので、どうしてもドラマに集中できなかった。

かなり後半まで笑いは起こっていたから、余計に。

よく「愛のメッセージで笑うのはよくない」というのを見かけるけれど、これは変な声に対して笑っているんだと思うんだよね。

どこまで演出が出来ていたのかわからないから、どのように判断していいのかわからないけれど、これは明らかに演出の間違いだと思う。

それさえなければ、すごく良いシナリオでした。

アリオスの魔導の力が残っていて、それに影響された鳥がモンスター化して、アリオスの自身がそれに向かい合う話。

アリオスはエルンストとフランシスの護衛ということでついてきたけれど、どうやらその本質を知っていた女王の指示だったということで「困った女王だぜ」って台詞も出てきて。冒頭にも「困った奴だぜ」もあって、エトワール設定なのに滅茶苦茶アリコレでした。

 

愛のメッセージについても、私はゲームの告白場面を生アフレコするよりもオリジナルメッセージの方が好きです。

基本的にオリジナルメッセージは相手をあなたと想定しているので、当然アリコレで妄想できるから(笑)。

 

ドラマCDを集めてから、とうとうDVDも集めるようになってきて、またしても散財している。

そして、一番危機なのはDVDデッキがイカれて、しかもDVD鑑賞できるのが私のノーパソだけで、さっきも流していたら急に音声が出なくなって、ソフト変えて再生したらなんとかできた…という。

やばい。

家電ガラパゴスの我が家で一番のピンチかも。

愛がない

活字が好きなのでネットでなにかの感想とか読むのが好きなのですが。

ルトゥールについて「愛されている」という文字を見て、未プレイなんですが確かにそれは感じた。

制作者側に愛されている。大切にされているコンテンツだなって。

なので、逆に私はこう感じた。

 

愛されてなかったな、恋する天使アンジェリーク

 

テレビアニメなのでゲーム会社が作っているわけではないので、忠実に再現することが難しいのはわかっている。

そんなことは百も承知だ。

けれど、あれは完全に制作サイドがアンジェリークの世界観を理解せずに、見切り発車で作った感じが否めない。

所謂解釈違いではない。

完全によくわかっていない。

アンジェリークはそれまで十年以上の積み重ねた歴史があったのだが、そこに踏み込むことはない。

表面的なことをレールにしてそのキャラがしそうなことを切り貼りして出来上がったようにしか思えない。

伝言ゲームでなんとなくこんな感じ?って作っちゃった、みたいな。

作られた方がたまらないけどね。

 

このアニメについて辛口傾向になるのは、ここが原因かと思い至ってちょっとスッキリした気分だったりする(笑)。

大団円の行方

ゲド戦記を見て『酷評されてもやむを得ない』と素直に思う。

あからさまではないにしろ、最後まで話が落ちてない。

根本的な原因もわからず、解決もしないまま、なんとなくの大団円。

ああ、これの流れって恋する天使アンジェリークじゃん、と思った。

 

恋アンもそうなんだけど、ゲド戦記もまた普遍的な闇と光の闘いみたいなテーマがあって、それが手垢がつくどほど陳腐なものだからなし崩し的に終わっても「なんとなくわかった感」はあるのよ。

既視感というのかな。どこにでも転がっているようなテーマなので。

しかし、逆説的にいえば、普遍的なテーマであるからこそその真理は難しい。

書けば書く程「どこかで見た感じ」が抜け出せない。

だから、ラストを意外な展開にすると、そこに伏線がなければただの急展開。

恋アンは中学生くらいの子がはじめて書いた小説でラストにどんでん返ししたくて、いきなりやらかすからラストだけ浮いちゃうような感じ。

 

話が生きてくるのは設定や描写もあるけれど、伏線を上手に生かせるか、というのも大きな要因。

そこがきちんと構築できていないと「?」となる。

アンジェリークは外伝も含めて割と「人間の負の感情」をテーマにしているから、普遍的であり陳腐でもあるんだけど、特に外伝はしっかり描かれているからおもしろく聞ける。

確かにどこかで見たようなテーマだから、オチとしてもそう意外性はない。

けれど、それをアンジェリークのキャラが演じていることで世界観をしっかり築くことができている。

 

テレビアニメは2期合計26話もあっても、結局のところなにが描きたかったのか、私にはわからなかった。

サクリアの精霊は敵じゃないって、しかし奴らは何度も「人間コロス!」って息巻いていたじゃないか。

それは敵じゃないの?

この辺アニメスタッフも悪いけれど、エトワールでのサクリアの精霊の定義もわりかしあやふやな部分があるから仕方ないようにも思える。

 

私が全体的に話の流れを作るなら

①本来なら守護聖が誕生するまではゆっくりしたペースでの育成なのに聖獣の宇宙は育成がうまく行き過ぎて、突如サクリアのバランスを崩す(女王だけでは賄えなくなる)→女王以下聖地を凍結

②聖獣の宇宙の異常を察知した神鳥側がエトワールを招聘→エンジュ聖地へ召し出される

③当初はうまくいかぬ育成だったが、神鳥守護聖の協力を得て聖獣の宇宙は徐々に均衡を取り戻す→オムニバス形式で各キャラとの話を中心にする基本的に1期のメイン

④だが、サクリアを制御できる守護聖が誕生していないため、女王は復活できない→エンジュ、守護聖説得

⑤レオナード、フランシス、ユーイについては説得難航

⑥ヴィクトール、エルンスト、メルについては快諾→ただし、エルンストは途中でスランプ描写あり

⑦性格的な問題でセイラン、立場的な問題でティムカ、チャーリーは難航→前者はエンジュを試していた感じで、後者は心は聖地へ行きたいと思っているが…という感じに。

⑧とにかく守護聖を揃えることができ、サクリアの精霊は消滅→女王復活

という風にするのだが。

 

守護聖説得についてはひとり一話方式なのかと思いきやエルンストとメルなんて1期から出番が多少あってもメインに据えられることはなかったのだから、快諾して守護聖として活躍する方がいいんじゃない?

こういう話が書きたいのだが、まだまだ書く気力までが遠い…。