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アリコレ館

アンジェリークのアリオス×コレットばかりかと

変遷

ラブラブものが好きです。

それこそ、トロワ発売当時のアリコレはバカップルの代名詞となり、ラブラブな話がどこでも読めたものだ。

けれど、今はちょっと違う。

むろん、ラブラブな話が好きなのは変わらないが、あのときほど求めていない。

それはついこないだまで鉄壁の胃を誇る私が、加齢によって内臓が弱り、脂っこいものに対しての免疫が落ち、こんなに食べると明日がつらいね、みたいな感覚(笑)。

でも、その代わりにお年寄りが肉より魚を選ぶように、ラブラブな話から片想いの話の方に重点が置かれるようになったのです。

 

思い返せば、あの頃の自分に片想いのつらさが、ある意味重かったのかもしれない。

それよりも、空想でもいいから幸せいっぱいになりたかったのだろう。

それから数十年の時を越え、面の皮が厚くなるごとに、かえって純粋な気持ちが新鮮なんですよね。

だって、自分なら他人と手がふれ合ってもなんとも思わないけれど、アリオスを十二分に意識したコレットが偶然にもふれてしまったとき、彼女の心臓はドキドキと音を立て、さわってしまった方の手をこれ以上にないほど意識しちゃうでしょう。

それがかわいくて仕方ない。

 

ちょっと横道にそれて。

私が書くアリオス×コレットの片想いの話には基本的なコンセプトがあります。

コレットの場合は『好きな気持ちが届かない』です。

子供ではないものの、かといって大人ではない彼女。彼のことが好きでもそれを伝える言葉も動作もない。

だから、たまたま与えられる偶然に翻弄されながらも、そこに喜びを見出す。

でも、私の気持ちはあなたに届かない。

もどかしいほどの時間の中で、ゆっくりと恋心を育てていく。

アリオスの場合は『ふれてはならない』の禁忌。

彼はコレットが自分を好いているのを承知して、当初はそれを利用していたのに、徐々に彼女に惹かれてしまう。

本音で言えば、彼女が敵でないなら、連れ去って逃げてしまったかもいれないが、今までの苦節十年のことを考えて、自分の信念を貫くためにその恋をねじ伏せてしまう。

それでも、所々で出てしまう本音。

「なにかあったら俺に言えよ」とか。

完璧に自分を偽れないほどに、彼はコレットに惚れてしまったんだなと思う。

 

アリコレってバカップルと言われているけれど、根底が暗いからどこまでもダークに仕上げることも可能だし、逆に額面通りに受け取ってどこまでも幸せいっぱいにもできる。

どうあっても、ふたりが幸せなら私はいいんだけどね。