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アリコレ館

アンジェリークのアリオス×コレットばかりかと

恋愛結婚というもの

今でこそ市民権を得ている恋愛結婚ですが、この日本だって主流になったのはそんなに昔のことじゃない。

若い世代にはかなり昔に思えるかもしれないけれど、昭和一桁あたりの生まれの人は見合い結婚が多かった。

見合い結婚と聞くと、なんだか愛情がないようにすら感じてしまう場合もあるが、そもそも結婚というものがそういうものだったのだ。

もちろん、恋愛結婚というものがなかったというわけじゃない。

それは、昔から、奈良平安時代にだってある。

けれど、一般的ではない。

 

だから、私はレヴィアスとエリスとの恋愛に未だに違和感がある。

恋愛そのものに違和感を感じているのではなく、レヴィアスが彼女といつまでも一緒でいられると、本気で信じていたあたりやや胡散臭く感じてしまう。

冷静に考えたら、皇族が召使いと結婚できるわけがない。

お手付き程度の扱いはできただろうが、そう遠くない未来に彼が婚姻するのはわかっていたはずだ。

ゲーム上には描かれていないけれど、本人たちも薄々気づいていたとは思う。

それを見ないようにして、ふたりでひっそり逢引していたと思えば、それは青春の一幕だよね。

おそらく、レヴィアスに結婚の話が持ち上がってエリスが身を引くというシナリオが、当時としては最良の(最高ではない)ものだったのではないだろうか。

 

ゲームではレヴィアスの両親を散々に書いているけれど、私自身は皇族として相応の人物だと思っている。

父親はうだつが上がらず、母親が享楽的であったのはそうだと思うけれど、それが逸脱しているとは到底思えない。

つまり、レヴィアスが憎むほどの人間に思えない。

傍流に追いやられた皇族(王侯貴族)が忘れ去られた存在になるのは当然だし、むしろ兄弟で争ってよく殺されなかったよね。

女は殺さない場合が多くても、子供でも男の子は殺されるよ。

(ただし、レヴィアスの父親が生きているので、レヴィアスも助かったのだろう。もしくは、兄弟皆殺しにすると貴族たちの反発も強くなると判断したためか。でも、そうなると、絶対王政的なこの宇宙のシステムはどうなの?って思ってしまう。以上余談。)

母親がレヴィアスにそれほど関心がなかったのは、傍流の皇族となったからだし、嫡男を出産すれば、妃としての務めは果たしたことになるから、あとは自分の好きなようにできるし。

むしろ、彼女は皇族出身でありながら、傍流にいなければいけないことが享楽的な性格になったような気がする。

本来なら皇妃、国母にと育てられたはずだから、プライドは高いだろうから。

だから、エリスが皇帝に見初められてよかったね、発言も、別に普通だと思うよ。

廃皇子になりそうなレヴィアスよりも絶対にいい。

 

つまり、今の恋愛観に当てはめて考えるとナンセンスな親だろうが、皇族の立場として考えれば、至極普通の人間像だと思う。

レヴィアスがわかっていなかったとは思わないけれど、元からそういうのを毛嫌いしていたからこそ、エリスの死で爆発したのかな、と。

エトワール時点でもまだわだかまりがあったから、それは根深いんだよね。

もしかしたら、客観的にはそうは思えても、エリスに関連しているところは、まだまだ憎しみの情が薄れないのか。

そう考えると、彼がいかにエリスを愛していたか、深いものを感じる。