アンジェリークの正史
よく正史って言いますよね。
アンジェリークみたいなマルチエンドでどのルートが正史なのか。
公式では女王ならびに聖天使の誰とも結ばれないEDが正史で、個々のルートはあなたの心の中で、なんだろう。
本来なら派生ソフト扱いだったはずの天レクが正統なシリーズとして加わったことにより、アリオスED上にトロワがあるように思える。
ただ、アリオスが死ぬシナリオは全キャラ共通だから、アリオスEDとは限らない。
アリオスがなぜコレットの宇宙に生まれ変わってきたのか。これをどう解釈するかは個々の自由になると思う。
(OVAでアリオスEDの映像が使われているのはどうかと思うが。しかもゲーム画面のアニメーションで。)
ちょっとネタバレになるけれど、ルトゥールの場合。
私は未プレイなので違うかもしれませんが、ブライアンEDが一番大団円EDに近いと思われる。
しかも、彼との悲恋ありきでリモージュ女王がそこで誕生する。
特殊設定のキャラだから、どうしても彼とのEDはアンジェリークの世界とか別次元になるのは予想できたけど、彼のルートのみ他守護聖がみんなで力を合わせて大団円っぽくなるのは意外でした。
しかも、ブライアンを振るとリモージュ女王スチル会得って、これこそまさに女王EDってこと??
ブライアンを選択すると今までの過去が明らかになるあたり、トロワのゲームストーリーにまったく絡まないアリオスとも一線を画す。
だから、キャラクターそのものじゃなくて、その扱いが嫌だという人の気持ちはわからなくもない。
単純に、そのままブライアン悲恋ED上にSP2以降のリモージュ女王が存在するのなら、天レクにて別離を余儀なくされるコレットを慰めるあたりはグッと深みが増すし。
女王に即位すること=一番大切なものを失うという公式が当てはめられる。
しかし、255代目女王、リモージュが失っても、トロワにてコレットが、エトワールにてエンジュが幸せ満載だと、これまたバランスが悪いよね。
エンジュの場合は女王でないからまだしも、なかなか会えない環境下ではあるものの、アルカディアという理想郷で会えるというのが、永遠の別離となったリモージュとブライアンのことを考えれば、恵まれたものだろう。
そんなことじゃなくて、作り手としては、女王、補佐官以外に、好きな人と一緒になる道を作ったんだとは思いますが、家族と離れて生きて行かなくてはならないのは、守護聖EDと同様なので、そこはSP2の教官・協力者の普通の幸せからは離れているな、とは思う。