あの頃
以前ネットでアンジェリークには腐女子が多すぎて信じられない、みたいなことがあった。
今どきの乙女ゲージャンルはNLが普通に存在する。
(今どきのことを知らないので違うかもしれないけれど。)
が、私くらいの年齢ならアンジェリークにBLが多いのはわかるのでは?と思った。
というのも、同人というのはそういう世界だったからだ。
私は星矢くらいから同人に足を入れて、その後すぐに卒業して、再び足を入れるまで数年経過している。
なので以下書くことは、かなり個人的な感覚になります。
かつての同人界(女性向け)は、どのジャンルでも男同士の絡みが前提だった。
もちろん、こういうのに抵抗がある人はどこでも一定数いて、昔でいうところの『やおいは苦手だから健全』というものもそれなりにあった。
けれど、健全=ノーマルカプではない。
健全はオールキャラ(シリアスやギャクなどいろいろ)であって、男女のカップリングではなかった。
看板掲げているわけではないが、同人というものが『男女の恋愛が見たければ少女漫画を見ろ』って感じだったと思う。
というよりも、商業誌でBLってものがなかった時代だからこそ、男同士の恋愛は同人誌しかなかったのだ。
だから、アンジェリークも初期はBLやオールキャラが多かったように思う。
このオールキャラはシリアスだったり、ギャグだったり、内容としては、守護聖たちや女王候補たちの話でカップリングではない。
その後にリモージュのカップリングが、更に後にロザリアのカップリングが誕生したのでは?
もちろん、当初からリモージュ(ロザリア)カプで活動している人もいらしたと思うけれど、それは少数だったはず。
そういう時代だったんだ。
そんな同人世界で衝撃的だった出来事は、尾崎南のデビューだった。
この人は大手商業誌でやおいを描いた。
それ以前に高河ゆんのように商業誌デビューしてやおいを描いている人もいたのだけど、それはマイナー誌でした。
そのあたりからBLがジャンルとして確立され、一般誌でも男同士の恋愛ものが見られるようになり、その波及からか、同人でもノーマルカプが出てきたのではないか?と思っている。
以前にも書いたけれど、C翼で原作でノーマルカプがあって、それを推す人は邪道と言われていた時代。
星矢でもシャイナさんって星矢好きだよね。魔鈴さんとアイオリアはお似合いだよね、って話があってもこのカップリングはなかった。
あったかもしれないが、ごくごく少数派だった。
私自身はアンジェリークでノーマルカプがあってすごくうれしかった記憶がある。
だから、当初リモージュ受けとかたくさん買ったっけ。
その後、ヴィクコレになり、アリコレで最高潮になった。
基本的にはNLな私だけど、そんな風潮の中育ったこともあってBLにもそれほど抵抗ないです。
(積極的に読んだりすることはないけれど、嫌悪感もない。)
そんなことを考えると、時代を感じてしまうなぁ。