付属はいらん
ドラマCD、アニメの脚本をしているK氏だけど、私はどうもこの人が重点的に描こう!描こう!とすると、そのキャラクターやたらと鼻につく。
力を入れて書きたいことを書ききってよかったのは、外伝1,2くらいかな?
人間の負の一面が誰にでもある、みたいな暗黒面を描いたのは良かった。
でも、恋愛フラグを立てようとか、このキャラクターはみんなに愛されているとか、ちょっとギャグっぽくみたいな感じすると、やり過ぎ感が出てしまうように感じる。
例えば、リモージュ。
みんなに愛される天真爛漫な女王というのを描きたいのかな、とは思う。
思うのだけど、ドラマCDからOVAまで、なぜかブリッコな仕上がりになっている。
(だから、私はゲームの彼女が好き。宇宙のために命張ってかっこいい!)
レイチェルは今どきの女の子を描いているんだけど、かえって頭の悪そうな直情的な子にしか感じない。
でもね、そういう付属を取っ払って書いたものは、結構いいんだよ。
前にも書いたけれど、ドラマCD『ふしぎ★チェイサー』はコレットもレイチェルも生き生きと描かれている。
特にレイチェルとエルンストの会話は、エルレイにも思えるけれど、それよりも友情とか、彼女の頭の良さとか、やさしさを感じる。
もちろん、エルレイ派の人ならここで萌えられる。
恋愛感ガッツリでないからこそ、いいんだ。
逆に、力を込めて描いたOVA『白い翼のメモワール』のコレットは、男を含めてアンジェリーク史上最も好きなキャラと言っている私でも、このコレットは好きになれない。
もう誰も傷つけたくない!の発言はよくわかるのに、そのあとのマルセルを含めてアリオスと逃げるかが謎。
アリオスの記憶を蘇らせたいという気持ちもよくわかるけれど、逃げる必要はない。
女王に敬意を示して膝を折るアリオスも彼らしくない。
そういえば、エトワールのシナリオはこの人が監修しているんだっけ。
だから、あのガックリ感なのか!?
エンジュ(ヒロイン)をよりよく描こう!描こう!として、私にはダメなのかもしれない。
相手をほのかに想う程度だと『交響曲アンジェリーク』のダイヤローグが最高です。
これは短いから余計なものが削ぎ落とされているのかもしれない。
この感じでコレカプ16通りあったら最高だったのになぁ。