アリコレ館

アンジェリークのアリオス×コレットばかりかと

己の想いを描く

某ゲームの酷評をネットで見ていて大爆笑。

好き嫌いあるけれど、ここはダメってことじゃなくて、手抜きスチルはもちろん、シナリオからキャラクターから全部ダメらしい。

私はそのゲームをしたことないんですが、そのダメっぷりさに大笑い。

 

アンジェリークもゲーム性ダメ、キャラクター古いとか言われたけれど、それでも萌えってある。

賛否両論あるけれど、好きな人は好きだよねってところが。

初代は相手を妨害するだけで女王にもなれたし、ハーレム状態だった。

そのシステムを改善したのがSP2で、あれでゲーム性が格段に良くなったわけでなくても、向上心が見えた。

今でこそ攻略対象が多すぎだと批判あるけれど、あの頃はあなたの好みを増やすということに血道をあげていたんだと思うし、それはそれで当たっていた。

天レクはまさかのなんちゃってRPGだったけど、「RPGとしてはクソゲー、萌えゲーとしては神ゲー」みたいな評論を見て納得(笑)。

乙女ゲーというものがあまりなかった時代での、悲恋、ラスボスも攻略対象とした先駆けだった。

トロワは前作の悲恋を取り戻す意味でのハッピーエンド。恋愛シュミレーションというよりもデートゲーム。会話は豊富。

3Dキャラは賛否両論だったけど、個人的には好きだった。

 

で、思うのは、アンジェリークってすごくご都合主義だよねってツッコミがたくさんあるところ!

アリオスって侵略者で負け犬になって死んだのに、生まれ変わってハッピーエンドってどういうこと?と言われたら、そうだねって素直に認める。

認めるんだけど、工程が十分でないにしろ、敵対していても惹かれていく様子はすごく萌えを感じたし、なによりトロワEDで今までのわだかまりをアリオス自身が告白してくれる。

 

ある方のブログで某BLゲームは自分には合わなかった。合わなかったんだけど、この人(メーカー)が描きたい恋愛というのを十分に書ききっている。それがすごいとあった。

合う合わないというのはある。

私個人でいうなら、ときメモGS

別に嫌いではない。ときメモシリーズの作業も割合好きで、苦痛ではない。

けれど、(男性向けの)ときメモも、GSでも思ったけれど、私はここのキャラクターには萌えない。

嫌いなキャラはいなくても、これ!というキャラ萌えがない。

なので、ファンが多くて良作と言われても、それ以降やっていない。

だから、女性向け恋愛シュミレーションといえば、GSとアンジェリークと言われた時代に、私がアンジェリークに傾倒したのは、キャラ萌えだったと言ってもいい。

 

そのキャラ萌えがなかったのがエトワール。

いつもエトワールには辛口なんだけど、設定からしてキャラ萌えの梯子を外されちゃっているから。

エトワール発売時点でコレット交代、アリオス攻略対象というだけで見る気もしなかった私が、最近の再燃でアリオスの告白の内容などを知って、本当にこのゲームは自分にとって地雷だ、と思った。

再燃だし、いい年になった自分もいて、冷静的に見ればヒロイン交代だからエンジュが嫌いというわけでもなかった。

リモージュコレットがほぼ同じ設定で顔だけ違う程度だったけれど、いい意味でエンジュは田舎の子で元気な女の子というのが良かった。

レオナルド、フランシス、ユーイというエトワ参戦組も、キャラクターはよかった。

だが、あの「俺がお前を殺そうと思ったらどうする?」の質問に、コレットのしたことを否としたことはダメだ。

天レク→(トロワなしで)→エトワールの流れだったとしても、それはダメだ。

メモリアルブックを参照するなら、OVAツインコレクションの後の設定だと説明されているんだから、トロワを飛び越してということもないんだし。

そもそもエリスから(コレットなしで)エンジュへの恋愛が不自然すぎる。

そして、逃げるEDが意味なさすぎる。

 

そう思って考えると、エトワールってなにが描きたかったのか不思議に思う。

トロワが天レク補完なのに、これはトロワの補完にもなっていない。

守護聖になることの悲哀は神鳥守護聖のドラマCDで描いているとはいえ、ゲームではなかったのだからそこをメインにしてもいいのに、その掘り下げが不十分。

不十分なのはそこを掘り下げてしまうと、主に神鳥守護聖とのゲームバランスが悪くなるから。

そうしたことによって更に強まる金太郎イベントという悪循環。

キャラは平等、シュミレーションもして、デートもできる、となってゲーム性を特化しなかったために生まれる印象の散漫さ。

本当になにが描きたかったんだ!?

しかも、エトワールは後付け設定しかなくて、それがご都合主義になってしまって、しかも完全に滑っている。

まだアンジェリークに需要があって次回作を作った結果が、とどめを刺す結果になるなんて、悲しすぎる。