勝てば官軍
アリオスのトロワEDで「お前に対して謝る気はまったくねえ」という台詞に怒っている人もいる。
あれだけやらかして謝罪もないのかよ、と。
私も個人としての意見ならそういう風に思うんだけど、これが国家レベルというか、単位が大きくなると、許されてしまうというか、黙認されるというか。
つまり、個人単位なら「いじめられる方にも原因がある」ということでしょう。
それは許されざることだけど、国家単位のように大きなものになると、そういうことがまかり通るんだよなぁ。
それが良いとか悪いとか、そういうことは置いといて、アリオスの視点で言えば、この人は勝てば官軍の世界にいたんだと気づいたのでした。
クーデターであっても、成功すれば革命。
それが正統な歴史になるわけで、どんなに犠牲が出ようとそれは「聖戦」。
理由が民の幸せのために蜂起しようと、権力を争ってクーデターを起こそうと、それは関係ない。
そんな理由など、すべて後付け処理だ。
きっかけはエリスの死であることは間違いないのだが、そこに至るまでの皇帝との確執はまさに権力を争った末のこと。
だから、アリオスは勝てばすべてが報われる世界に生きてきたんだって思う。
アリオスは天レクのときのアンジェリークをはっきりと、自分たちにとってお前らこそ悪だったと言っている。
権力を争った末の戦いだったんだ。
それが侵略あってもなくても関係ない。
そいうスタンスなんだろうねぇ。
だから、敗北者としての責任を取るために自害したんだろう。