マクロ視点
エンジュは間違いなくアンジェリークシリーズのヒロインだけど、その世界観からいえば、彼女は主流のキャラクターではない。
前にも書いたけれど、アンジェリークという名前でない時点で、それが例え天使を意味するものであっても、その他大勢と同じ扱いだ。
つまり、エンジュは特殊であっても、マクロの目で見たら、エイミーやネネと同じカテゴリーなんだと思う。
アンジェリークの世界において、”アンジェリーク”ほど尊い名前はない。
ゆえに、255代目女王、リモージュ、コレットはその頂点に立つ。
彼女らの共通点は『ごく普通の少女であったが、試練を通して立派な女王となった』というもの。
それもそのはず、255代目女王は神鳥崩壊の危機を命を懸けて防いだし、リモージュはその後の安定と侵略者の阻止、コレットはアルカディアの未来を救い、聖獣の宇宙を創世期を脱する、みな偉大なる女王だ。
しかし、物語上、エンジュはその聖獣の宇宙の育成の一部に携わっていただけに過ぎない。
(これはゲームの育成はすべてだと私は捉えていないので、敢えて一部と書いた。基礎はコレットとレイチェルが築いたものだからそうだろうと思う。)
決してエンジュを貶しているわけでもなく、マクロから捉えたらそう考えざるおえない。
サクリアを扱えるという点では特殊な人間になるものの、彼女自身にサクリアは宿っていないことから、一般人と羅列されて間違いないと思う。
むしろ、それが彼女の魅力のひとつだと思うし。
だから、聖天使なる不思議な職について家族と別れるよりは、恋愛EDがないなら、個人的には郷里に帰る方が世界観からしたらしっくりくると感じている。