女王のサクリアの謎
サクリアについて最新の情報は、おそらく2005年発行のエトワールのメモリアルブックだろう。
そこに、サクリアとは、「宇宙を構成し、その発展に影響を与える要素のこと」と九つのサクリアを挙げている。
ということは、女王のサクリアというのは別問題ってことになる。
じゃぁ、なんだ?と問われても答えはない。
二次創作する上で、私は女王のサクリアを「どのサクリアが欠けても女王のサクリアで埋め合わせできる無色透明なもの。しかし、それゆえに直接的な影響は少ない」としている。
(そうしないと書けないので。)
しかし、どうなんでしょうね。
サクリアの定義が、九つのサクリアと限定されているなら、女王のサクリアとは一体なんだ?
で、考えたのは、女王のサクリア=宇宙の意思疎通なのではないか。
女王のサクリアがある期間だけ、宇宙の意思と交信できる。
つまりは、女王は宇宙を統治する存在ではなく、巫女的な存在。
その証拠に、同じエトワールのメモリアルブックの女王について、「特別な力で広大な宇宙を治める至高の存在」とある。
ここに女王のサクリアという文字はない。
女王が巫女的な存在なら「使命か恋か」というのは生きてくる。
もし、プラトニックがOKならトロワ以降も(苦しいが)弁明できる。
女王のサクリアだからと言及されていないが、女王のみ時の流れを自在に操れるということがトロワで出てくる。
だから、命をかけて、ティエン・シーはアルカディアを時空移動できた。
なら、時空移動(時間の流れの制御)=女王のサクリアと定義できるかもしれない。
そういえば、エトワールの聖天使EDでコレットが「白い翼は女の子の勇気の証なの」みたいな台詞を言うんだけど、どうしたものか。
ずっとあれは女王ならびに、(女王の素質のある)天使のような女の子だからこそできるものだと思っていたのだが。
そう定義されているわけでもないが、そのような演出をしている。
だが、女王に限定してしまうと、エンジュはその資質がないため、女の子の勇気になったのか。
たぶん、エンジュ=女王に匹敵する資質を持つということを証明せんがために、女王のサクリアというものが消滅したのかもしれない。
それまでは頻繁に聞いた言葉だったように思うし。
また付随して、女王補佐官のことも疑問なんだよね。
女王のサクリア保有者なら、補佐官任命後もそれが残っているのか、女王蜂のように、ひとりが女王に戴冠したら、その能力は消え失せてしまうのか。
そもそもの女王のサクリアの定義がないからなんとも言えないのですが、私自身は補佐官に就く場合は「サクリア放棄」と見做して、女王のサクリアはなくなるものとしている。