エンジュの立場
特定のキャラクターが、優遇あるいは冷遇と言われるということ。
例えば、アンジェリークではリモージュ優遇、コレット冷遇なんて言われている。
(個人的な見解を言えば、私はコレット最萌だが、特別冷遇とは思えない。確かにリモージュの設定は優遇される傾向にあるが、これは致し方ない部分もあり、他キャラバランスが崩れるほどではないと思う。)
その中で優遇とも冷遇ともとれるキャラがエンジュだ。
まず、優遇の方から。
聖天使というポジションが恋はタブーという前提はない。
だから、(特にリモージュが被った)恋は禁忌というものがないので、聖天使就任後も恋愛OKみたいなところがある。
女王でも恋愛できたコレットだが、名実ともに女王に君臨したエトワールでは恋愛できない仕様になっているのだから、エンジュを取り巻く恋愛観が、リモージュ・コレットと異なることはわかる。
絶対的なタブーのない恋愛。それは自由だ。
公のために私を犠牲にしてきた女王の精神がないぶん、そこに優遇を感じるのはある意味仕方ないかも。
(ただし、ゲーム上は聖天使ED=女王ED扱いだから恋愛していることにはならない。)
また、イベント等のヒロイン設定がエンジュ。
エンジュと名前は出なくても、聖天使と言われているのだから、誰もがエンジュを想定しているわけで、いつもいつも愛されヒロインポジだ。
それに、テレビアニメは彼女がヒロインだったわけだから、長いアンジェリークの歴史上、テレビアニメという栄光を手にした女の子でもある。
ただし、イベントもアニメも全キャラ登場するのがエトワールだからという理由で、エンジュを優遇するためというわけではない。
これだけなら、優遇キャラでいいのだけれど、彼女はまた冷遇ヒロインとも言われている。
絶対的に避けて通れないのが、エトワールが一番人気がないゲームだからだ。
これはゲームシステムとか設定とか、様々な要因があるのだが、エンジュ以外の他キャラが割と人気だったので、エンジュすら戦犯にあがってしまう。
(個人的にはエンジュでなくても、誰がヒロインでもダメだったと思うが。)
それに、テレビアニメは性格がゲームと違い、これまた大荒れ。
元からエンジュが嫌いだからアニメ見なくなった!という声もあれど、むしろエンジュが好きだったからこそ見られなくなった人も多かったのでは。
この嘆きはエンジュが好きな人ほど大きい。
加えて、どんなに頑張っても、彼女は女王のような絶対的な存在にはなれない。
これを自由な環境ととるか、中間管理職ととるかによって、彼女の評価は割れてしまう。
頑張ったけれど下っ端というのは、天レク・トロワのコレットも同様だったのだが、エンジュは肩書すら女王ではないので、更に格下感がある。
リモージュとコレットはいただく宇宙が違うだけで、基本的には同じ環境、立場の繰り返しだった。
だから、リモージュが受けている待遇は即ち、コレットも同じものだと想定される。
けれど、エンジュはその前例がないため、受け手によって自由に決められるからこそ、優遇にも冷遇にもとれるんだと思う。