アンジェリークは変わらない
一ヶ月以上なにも書かない日が続いたけれど、先日ネタが落ちてきて二日連続で短編二編ほど書き上げたんですが。
締め切りがあるわけでもないので、ネタがないときはまったく書かないスタンスであります。
そんな中、昔の自作を読んでいたのですが、これがまたキーワードのように『アンジェリークは変わらない』という文言がいくつもの作品に出てきてビックリしました。
創作のコンセプトというわけではなく、私のアリコレのコンセプトのひとつなんだろうなって。
『アンジェリークは変わらない』というのは表面的に言えば嘘です。
女王に戴冠後、彼女を取り巻く環境は悉く変わった。
人間環境が変われば良くも悪くも変わるもので「あいつは昔から変わらない」というのが誉め言葉であることからも、本来の彼女は変わっても当然だし、いや普通の少女から立派な女王へと変化したと思う。
けれど、そんな中でアリオスを想う気持ちは『少しも変わらない』のだ。
裏切り、戦い、死に、逃げようとしたアリオスを彼女は変わらずに愛していた。
コレットの人生の中でアリオス以外の男が入る余地がなかったわけではない。
好きになろうと思ったら誰かに惹かれるには十分な環境であっただろう。
しかし、彼女は誰も好きにならなかった。いや、なれなかった。
だから、『アンジェリークは変わらない』。
これを言えるのはただ、アリオスだけ。