教官協力者との恋
ある方が「天レクはとても感動したけれど、やはり教官(協力者)×コレットのCPは自分の中でSP2で終わっていた」と書いてあって、それがトロワ前の発言だったんだけど、個人的には納得。
すべてはエトワまでつながっていて、彼らとコレットの絆が切れることはないから、決してどのタイミングで切れてしまうというものではないけれど、SP2以上のものってないように思う。
まだお互いの気持ちが固まらずに、男は女王という名誉に遠慮して、コレットは恋にあと一歩踏み出せずにいて。
それで迎えた女王ED。
それから天レクで、トロワで、エトワで…って、特にエトワで結ばれるとなると、何回も別離して、また確実に別れるのがわかっているのに結ばれるの?ってことになる。
天レクは絶対別離EDだからここは覆せないし、せいぜいトロワで結ばれないと「そんなに好きなのに結ばれないって両想いじゃないでしょう」となる。
少なくとも私はそう思ってしまう。
SP2の教官協力者EDは唯一互いが持っているものを失うことがない結末だ。
守護聖と結ばれた場合はコレットのみ家族や友人を失うけれど、教官協力者の場合は手に入るはずだった女王の名誉は失うけれど、これは元から持っていたものではない。
そのため損失感はあまりない。
むしろ「女王の名誉を放棄するほどの恋」と補強してくれる。
新宇宙もゆっくり成長するだけになるから誰にも迷惑をかけない。
ここが初代でリモージュが女王EDを迎えないと、宇宙の危機が救われない前提にあることとも異なっている。
(アンジェリーク正編で宇宙の危機がないのはSP2だけだからなんだけど。)
ただ、女王コレットが好きな人はエトワでの守護聖×女王コレットCPは萌えるものがあるもの確か。
シチュエーションからすれば逆身分差になるし、コレットの公では呼び捨て、私的では様付け設定とか萌えの宝庫。
女王としてもただひとりの少女としても守りたいとかね。
この辺は女王リモージュCPに通じるものがあると思う。
だけど、やっぱりエトワの設定自体が苦しいから、そこでのコレットCPも苦しいものがある。
リモージュの場合、初代以降は「女王リモージュ」の流れで恋愛に関してはかなり個人の考えによって異なるから比較できないけれど、コレットの場合は天レクでの恋愛、トロワでの恋愛とちゃんと公式であるので、その延長を考えると「…」となってしまう。
エトワのアリオスのように「自ら志願してコレットを守っている」&「サクリアの縛りがない」ことがあるから共に未来も築ける横道があったらよかったけれど。
そんな抜け道があったら女王と守護聖制度自体が破綻してしまうから、どちらにしても厳しい設定だと思う。
そんなことを考えると、逆にSP2の教官協力者EDはアンジェリーク史上ある意味異端なEDだったと。
天レクのアリオスEDは死別だけど、基本的にみんな悲恋EDだから生死の違いはあれさほど変わらない。
なにも失わず、幸せを築けるED。
それがSP2の教官協力者ED。
完璧なる幸せの前では、それ以上は越えられない壁だと思う。
ああ、なんだか無性にSP2がやりたくなってきた。(←でも、セーブ&ロードが面倒で見送っているけど。)