アリオスの本音
天レクでのアリオスは、結構余計なことを言ってるんだが、その言葉がかえって彼の本心なんだなぁと思うと、かなり胸が熱くなる。
たとえば、「お前は甘い」。
何度もコレット(守護聖たちを含めて)に言うんだよね。
自分のことも信じるな、とか。
でも、それは彼にとって必要のない言葉で、甘い方がずっと都合よかったはず。
けれど、事あるごとにそう忠告する。
これは間違いなく”アリオス”としての言葉。
それに、「お前の横に、俺はいつだって…」。
これは、無人島イベントなんだけど、熱を出したコレットが「アリオスどこにいるの?そばにいて?」という台詞に対して、「…ここにいる」に続く台詞。
本来なら「ここにいる」だけでいいわけでしょう。
それなのに、その後に続く言葉が切なく、苦しい。
この無人島イベントは他に例がない”実は裏がある出来事”なんだよね。
他キャラの恋愛段階のイベントに相当するんだけど、最初に見たまだ恋人未満の二人のシーンではなく、その後に発覚するアリオスの裏の顔。
コレットが思っているほど親切ではない彼の、本当の顔なのだが。
実際、彼はこのとき、コレットの血を入手して、これでエリスそっくりな魔導生物ができる!と心底喜んでいる。
にも関わらず、お前の横に、俺はいつだって…だよ。
このときは無意識にも、もう心はコレットの方へ行きかけていたんだよね。
そんなことを感じる。
トロワになると、不意に「そんなお前が好きなんだからさ」とかさりげなく本音が出て、バカップルと言われているけど(笑)。
嘘で固めた彼の言葉の綻びは、いつも唐突に、ほろりと漏れる。
それはいつも、苦しくも、正直な想いだと思ってる。