最初から聞くと
Twitterの方でも書いたのだけど、CD「LOVE CALL」のドラマPromise nightについて。
いつもアリオスが登場するシーン中心に聞いていることが多くて、それほど今までと印象は変わらないのだが、先日ふと最初から聞き直したとき、あれ?と思ったことがあった。
話の流れとしてはトロワ後、リモージュ女王より休日を与えられた守護聖たちはある惑星に来ていた。
久し振りのゆっくりした休暇の最中、突然聖地にいるリモロザコレレイが来ることになって…という話。
リモージュを唆したのがセイランとわかって、リュミエールが諫めるのです。
セイランはこの星の祭りは素敵だからと相手を煽るような文面をしたためているのだが、実際は聖地から女王が勝手に出てくるのが問題であって、セイランの責任ではないと思う。
しかし、リュミエールは勝手に自分の気持ちを踏みにじられたことを一方的に静かに怒っている。
確かにセイランの狙いは当たって、(トロワ設定なのでヒロインはコレットだからコレット狙いとなっている)リモージュに働きかけることによりコレットをおびき寄せることに成功しているのだが、ハッキリと彼の思惑がわかるわけではない。
それはセイランがコレット狙いだとユーザーが勝手に想定しているだけで、その証拠はない。
けれど、リュミエールは半ば確信している。
恐らく彼は女王という名誉のために自分の恋心を封じ、アルカディアにて永遠の別離を受け入れたのに、なぜここに彼女を呼ぶのか?
寝た子を起こす行為をするのか、そういうことに怒っているんだと思う。
リュミエールは逢えない環境にあり、自分の恋より相手の名誉を重んじたってことは、彼の懸想しているのはコレットということになる。
私は当初、女王という名誉を重んじてと感じられたのでリモージュでもコレットでもどちらでも考えられると思っていたのだが、別離を受け入れたのに、どうしてまた会えるようにするのだ、と怒っているように思えて考えを改めた。
実は、当初リュミエールは自分の気持ちもそうだけど、クラヴィスの気持ちを配慮してとも思ったのだけど、肝心のクラヴィスはその後恋の橋渡し役に徹しているので、その線はない。
それに、リュミエールはクラヴィスの恋愛事情(255代女王との失恋を含めて)を知らないと思うんだよね。
少なくとも当時聖地にいなかったから、失恋の件は知らないだろう。
やっぱり自分の秘めた恋心を踏みにじられたような気がして、諫める形で怒りを表していたんだと思う。
リュミエールが自分の感情を相手にはっきり示すのは珍しい。
彼は誰よりも周囲を優先して、自分の感情を押し殺す傾向にある。
それをセイランに「わかりあえない」としているところを見ると、ふたりは感受性が強いという設定なので、リュミエールもセイランも互いにコレットへの恋心を知っていた可能性はある。
芸術を嗜むもの同士が牽制しあって、それをはっきりとは告げないけれど、なんとなく理解している。
なんだか不思議な関係であると同時に、器用でありながら肝心な部分で不器用な彼らの生き方を表していると思う。