転生は誰のため?
天レクのアリオスEDにて、レイチェルの発言はアリオスの死後、彼が聖獣の宇宙に転生したと示唆している。
他キャラEDでは単なる人類の誕生しか示さないのに対し、アリオスEDのみ「金と緑の瞳を持った男の子」と言及されているので、アリオスの生まれ変わりで間違いない。
少なくともコレットはそう思ったからこそ、泣いているのだから。
公式ではこのアリオスの転生を「コレットが女王の慈愛でさせたこと」としている。
これはアリオスを含めて16通りのEDがあるわけで、他キャラを選択した場合に「女王の慈愛以外」で転生を赦したのなら、それこそ由々しき問題である。
そこは仕方ないとしても、やはり私はこの転生は「アリオスがコレットの宇宙に生まれ変わりたかった」と捉えたい。
というのも、もしコレットが女王の慈愛で転生させたのなら、私設騎士団のメンバーやエリスも一緒に転生できたはず。
ただ、彼らが他宇宙で既に死亡しているために、それは叶わなかったということも考えられるので、コレットの力が及ばなかった可能性もある。
けれど、本当にアリオスの幸せを願うなら、彼を支えていた人々を一緒に転生させたいと思うだろう。
(まぁ、これはゲームの都合上できなかった、ということなんだろうけれど。)
でも、アリオスがコレットと一緒にいたかった、と考えれば、記憶を失ってもコレットの面影は覚えていたわけで(ゲームのみならずOVAでも語られているから、おぼろげながら記憶が残っている設定が当初からあったと予想)それほど強い想いが残っていたと考えるのが妥当だろう。
その強烈な想いはどこから来ているのかと問われれば、やはりアリオスはコレットを愛していた、という結論になってしまう。
今の人生では叶わない「ともに生きる」をいつか…という気持ちで、彼は灰燼に帰したのではないか、と思っている。