見えて透ける考え
好きなひとには申し訳ないのだけれど、ウルトラマンネオスを見て、もう感動するほどアホらしくなってしまった。
特撮に予算をかけてないとか、俳優陣の知名度がいまいちとか、そういう問題ではない。
もちろん、特撮がショボいのも、俳優陣が今一歩なところも確かにあるけれど、それよりも「ウルトラマンならこんなもんだろう」というなめてかかる態度のわかる脚本で、とうとう5話で脱落した。
むしろ5話まで頑張ってみたよ(笑)。
ウルトラマンの兄弟ではなく先輩後輩として、マンとセブンのリファイン的な物語として描きたいのだろうけれど、「ウルトラマンならこの手の話」と決めつけた態度がありありとわかる上に、制作サイドがなにが書きたいのかまったくわからなかった。
宇宙人との邂逅や侵略をどのように描きたいのか。どのように考えているのか。
書き手の気持ちが感動的なほど伝わらない作品だった。
一見してわかったのが、一般人の考えるウルトラマンを予算内で仕上げている。ただそれだけ。
地味だったり玄人向けだったりして一派ウケしない作品はある。
しかしながら、そこには「ここはダメだけどここは素晴らしい」というなにかがある。
ただネオスに関しては、そういうものを私は一切感じなかった。
やっつけ仕事でやってます、としかいえない。
賛否両論であるネクサスだけど、受け継がれる絆というテーマは個人的には割と好きで、作中にしっかりと描かれている。
確かに特撮はショボいし、CGもイマイチだと思うけれど、きちんと書きたいことを描ききっている。
それが合うか合わないかは好みの問題だけど、気持ちを伝えることができない作品はどうあってもフォローできない。
恋する天使アンジェリークもだけど、久し振りに誰がなんのために作ったかわからない作品に出逢ったので、思わずブログに書いてしまった。