恐れていたことが
今年のウルトラマンはタロウの息子が主人公だそうで、とうとう恐れていたことが現実になってしまった。
ルーブがタロウ周年イヤーだったこともあって、タロウの息子でないかという説があったのですが、それは辛くも回避されたのにその翌年にそうなるとは…。
タロウクラスタの間では「ゼロが出てきたときにある程度の覚悟はあった」とあって、私はその頃まったくウルトラの目覚めていなかったのですが、そのことを踏まえていたことはあって、セブンクラスタの衝撃よりも和らいでいるのは確かかと。
別にタロウ夢女だから「嫁の存在が許せない」ということではなくて、ウルトラ兄弟末っ子からウルトラ親父枠にポジションチェンジしたのが悔やまれるのです。
あの末っ子が父親か、感慨深いものがあるという声もあるので、否定的な意見だけでなく歓迎するひとも少なくないけれど。
個人的に一番の問題はセブンゼロ親子との差別化だと思う。
トレギアがタロウの元親友設定となり、父とベリアルの関係を彷彿させると共に、ゼロとベリアルの関係も踏襲することになる。
さらに、嫁の存在が未定となればセブン親子とイメージが重なり差別化できない。
息子のタイガがタロウに認めてほしいという設定なので、偉大なる父をどう乗り越えるかがテーマになると思われ、それはセブンの元で育ったらなっていたであろうゼロのイメージにダブってしまう。
だから、右を見ても左を見てもセブンゼロベリアルの壁があって二番煎じになりやすい。
タロウが父と母の実子ということで兄弟から親子への展開ができたわけだけど、タロウタイガ親子に関しては既視感しかない。
また、変身するウルトラ戦士が三人で、別宇宙から設定を持ってきているのもあり、設定が盛り過ぎで消化しきれない不安な面もある。
設定を盛れば盛るほど本編での描写をしっかりしないと単なるスペックキャラになってしまうので、個人的にはかなり心配している。
タロウは人気あるキャラだから公式から優遇されているみたいなことを耳にするけれど、人気キャラというよりも使い勝手のよいキャラクターなのだろう。
兄弟としも親子としても絡めとれるため、シンボル的なマンや人気キャラのセブンと差別化できている。
逆にいうとその影にジャックとエースが隠れちゃっているんですけどね。
偉大なる祖父祖母親父を持ち、叔父貴はレジェンドウルトラマン、又従兄弟ゼロ、親父の元の親友がトレギア、祖父の元親友がベリアルと光の国ほぼオールスター。
これを上手に捌けるのか。捌けたとなれば大したものだと思う。
従来通りなら2クール。しかも玩具の販促をしながらこなさなければならない。
それをすべて考えると相当苦しいはずで、心配せずにはいられない私なのです。