後付け設定における諸刃の剣
絶賛風邪引き中です。
期限も迫った健康診断にて、尿蛋白数値が経過観察となりましたが、「私、今メッチャ風邪引いてまんねん」って先生に言いたかった(笑)。
そんな中、ベッドで妄想していて(笑)、思ったのが、後付け設定の難しさ。
ルトゥールでブライアンの設定に賛否両論あると思って。
賛否両論ってことはある程度成功なんだとは思います。
「否」が大量発生したら、それこそファン離れがすごいですからね。
その否の中でも、「後出しジャンケン(後付け設定)ならおいしいキャラなのは当たり前じゃないか!」というものと、「後付け設定のくせに、もう少しうまくできなかったのか?詰めが甘い!」というのも2パターンあるように思います。
ちょっと話を逸らして、この手の後付け設定で一番自然に思えて、誰もが違和感なく受け取れたのが、カティスというキャラクターなのではないでしょうか。
ドラマCDが先か、漫画が先かは忘れましたが、最初から設定されたキャラではなく、後から出てきて今でもアンジェリークの世界観にはなくてはならないキャラです。
彼の場合は、攻略キャラではないというのもあるけれど、「前守護聖」「人格者」というのが嫌味なく描かれ、それにより「あのジュリアスも一目置く」「マルセルの優等生なのは家族からもカティスからも愛されたから」というのがよくわかる。
あのときは、アンジェリークという世界がここまで広がっていなかったというのを鑑みても、やはり最も成功したキャラクターだと思えます。
相対的なキャラクター観というのがあって、どちらかを持ち上げると自然と周囲が下がってしまうことがある。
尊敬語と謙譲語の関係ですね。
相手を持ち上げることによって自分を下がる尊敬語。
自分が謙るからこそ周囲が持ち上がる謙譲語。
全員が主役みたいな世界観では、その辺を考えないと、キャラクターのバランスが悪くなる。
そもそも大元の原因が、アンジェリークの設定がゲーム中に生かされていない、ということにあるように思えるんです。
本来の設定が崩壊する宇宙の危機を孕んでという世界観の割に、ゲーム中はそんなことをにおわすのはほぼ最後というアンジェリーク。
だからこそ、詰めが甘いと「だったら先に言えよ」みたいになるのでは?と思います。
ここをもっと最初から出していたら、少しは違ってくるのかな?と思うのですがいかがでしょうか?
クラヴィスの失恋にしてもゲーム中でそんなに出てこなかった記憶があって(ルトゥールであったらすみません。初代はよくわからなくて友達に教えてもらったくらいでして・・・。)、そういう大切な設定はもっとゲームで活かせ、と常々思っていたので。
とことんシリアスにもできるのに、のほほんとした空気のアンジェリーク。
それはそれで好きなのですが、キャラクターをシリアス設定で活かすつもりなら、その辺も考えてもらわないと困るなと思って。
過去に遡るのは時によっておもしろく、でも、白ける原因にもなるので、本当に諸刃の剣。
頭を使ってやらないと、誰もがスター・ウォーズのようにはなれない。