感情移入
昔、宝塚歌劇団を見に行きました。
友達が好きで、一緒に連れて行ってもらったんです。
私は”劇”として見ていたんだけど、友達はヒロイン(娘役)に感情移入していたようでした。
だから、『ヒロイン(娘役)は自分が素敵と思うタイプでないと、自分を預けられないの』というような趣旨の発言をしていた。
確かに、それはある。
で、アンジェリーク。
個人的にはキャラクター×ヒロインとして書いていますが、そのヒロインに感情移入できるタイプを選んでいます。
オムニバス形式でヒロイン全員の創作というのもあるのですが、基本的にはコレット。
私が彼女を好きだというのもあるのですが、それ以上に彼女は女王であるけれど、普通の一般人だったってことが大きい。
だから、同様の設定のリモージュ、エンジュも同じく。
彼女らをメインにすると書きやすい。
それがたとえ、肩書きが変わり、立派な人物へと成長しても、それはその軌跡だと思うし、元は変わらない。
ロザリアやレイチェル視点というのもありますが、やっぱり感情移入はできない。
ロザリアは美人すぎる。
貴族出身で女王になるべくして育てられてって一般人じゃないでしょう。
やっぱりこの人は特別だよ。
レイチェルも王立研究院始まって以来の天才少女であるから、これも除外。
一を知って十を知るタイプなんて早々いない。
私はコレットの描写に”地味”というのを書くことが多いのですが、それはまだ垢ぬける前の、女王としての自信がつく前のことだと思って書いています。
エトワールで輝くように綺麗になったと思っているし、天レク、トロワの危機を乗り越えたものは、決して小さくはない。
だから、そういう内面のものが外見に影響を及ぼしていると考えている。
でも、これはリモージュ、エンジュも同じ。
エトワールにて両女王の中にエンジュがいたら、多分、一番地味な感じだと思うよ。
それほど顔貌が違うわけじゃなくても。
それでいいんだと思っている。