彼女じゃなきゃダメ!
乙女ゲーってジャンルはキャラクター×ヒロイン推しもいれば、キャラクター×自分を想定している場合もあって、一概にどうこうとは言えない。
当初の作り手は、プレイヤーはキャラクター×自分と想定して構想を練っていたんだと思うけれど、自分を第三者的立場で見ている人たちも多くて、その意外性に驚いたのでは?と考えています。
アンジェリークは初期の乙女ゲーということで、キャラクターありきの作りだし、そういう傾向が強いと思う。
けれど、やっぱりカップリングとして考えると、この場合はこの子じゃないと!と思うケースがいくつかある。
あくまで個人的な主観によって書いているので、違う!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが。
クラヴィス×リモージュは前女王との悲恋も含めれば、やはりここはリモージュでないと、と思わせるもの。
オスリモの場合、お似合いだとは思うけれど、オスカーの相手は特別リモージュでなくてもいいわけで、それこそオスロザだっていい。
だけど、クラヴィスというかつて天使のようなアンジェリークという名前の少女に失恋したという背景があれば、ロザリアはおろか、コレットもエンジュも霞んでしまう。
ヴィクトール×コレットもそう。
教官だったヴィクトールはこの当時、自分が悲劇の英雄に祭り上げられたことに対して悩んでいる時期でもあり、そのことを女王候補と共に乗り切った、という意味でもコレットでないと!と思ってしまう。
同じ女王候補だからレイチェルでもいいんだけれど、デュエットのロザリアのようにレイチェルの心情がわかるものがないから、これがイマイチで。
また、守護聖になったヴィクトールは、もうその試練を乗り越えてしまっているので、ある意味恋愛はエンジュでなくてもいい。
そう考えると、やっぱりあの時期の、あのふたりってことで、コレットに軍配が挙がるんだと思う。
あと、ティムカ×コレットも。
これはティムカが国王(皇太子時代も含む)で、コレットが女王であることが大きい。
既に出会ったときから仰ぎ見る存在のリモージュだと、その存在が大きすぎて恋愛にならない。これは補佐官のロザリアも同様。
特に、天レク以降は彼が王位を継いでいるというのが大きくなり、また彼は立派な王になりたいという気持ちの強い人だから、余計に女王という立場へのシンパシーもあったと思う。
守護聖としての恋愛はそういうことと離れてしまうから、特別エンジュでなくてもって思ってしまうのだ。
他は教官・協力者であっても、守護聖であっても恋愛観はそう変わらないように思う。
エルンストなんて王立研究員だろうと、女王候補だろうと、エトワールだろうと、自分のやりたいことを優先しそうだから、あまり立場は関係なさそうだし。
チャーリーも実際にそうなんだけど、でもお店で仲良くなって、好きになっていく過程はとても現実味があって、シチュエーションとしてはこちらが自然で好ましいのです。
最後になってしまったが、アリコレはもう鉄板よ(笑)。
エンジュみたいなかわいい娘ならアリオスも、ってことは、逆に言うとアリオスでなくてもいいわけで。
出会って、敵対して、戦って、それでもまた出会って…、なんて、もう奇跡のカップルとしか思えない。
アリオスがなぜコレットの宇宙に転生してきたか、というところをどう解釈するかで考えが違うのだろうけれど、どんなに言われても私はアリオスがそう望んだとしか思えないもの。
それがたとえ、ゲームの主人公がコレットで、そういうご都合主義なんだって思ったとしても(笑)。