妄想込での世界観
天レクをしていたとき、こんなにあっさりとラストバトルに突入だっけ?みたいな感覚があった。
アリオスと自然洞窟で別れてから、彼の正体を知るあたり、アリオスにしろ、コレットにしろ、葛藤があったと思う。
もちろん、ラスダンでちょくちょく回想シーンもあったけれど、もっともっとなにかがあったような気がしたの。
それは私の妄想なんだよね(笑)。
以前、ルトゥールのことを「こんなにゲームであっさりしてたっけ?どうやら漫画やドラマCD込みで自分の中に世界観を築いていたようだ」みたいなことが書いてあって、そうだと納得しましたよ。
そういう意味では、天レクもすごく妄想できるゲームなんだよね。
その後、トロワでアリオスEDを迎えたのですが、こちらはそんなにあれ?と思うことがなかった。
天レクよりやり込んだし、メッコレもよく読んでいたからというのもあるんだけれど、ここにこんな葛藤が!みたいなのはほとんどない。
夜想祭や雪祈祭をアリオスと一緒に行きたかった、みたいなことはあっても、直接こんなことがあったらというのは、私自身はないの。
裏を返せば、それだけ世界観がきちんと構築できていたってことだよね。
アリオスは隠しキャラで、直接トロワの世界とは関係しない。
けれど、彼とのイベントはすべて天レクアリオスED上にあり、その後そのすべてを曝け出すような告白で幕を閉じる。
ここに来てはじめて、彼自身もまたコレットと敵対することに葛藤していたとわかるんだよね。
”断ち切る”というあのセリフはコレットを切り捨てるためのものだったとか。
そこで、プレイヤー自身も納得するんだと思う。
トロワのアリオスがニートとかホームレスとか、そんなことばかり言われているけれど、結果として彼がなにも縛られていない時間というのはここだけ。
天レクまでは生まれてからの皇族、それに反発するように皇帝に縛られ、エトワールでは自ら進んで手を汚すようなことまでしているわけだから。
この自由な時間に彼が今後の身の振り方を考えているのだろうから、それを思うと感慨深いものがある。