省エネ
昔は私もコスメオタクで、某美容ジャーナリストの「化粧品に限っていえば、十年前から飽きている」という文言を見て、驚愕した。
その頃既に美容大国となっていた日本で、新商品の出ない月はなかった。
だから、私にはそんな日は来ない、と思っていた。
ところが、その驚愕した日より二三年後には、私もまた化粧品に飽きていた。
ハッキリ言って、肌に合っていることと、自分の予算にあっている商品であれば、どれでもよくなった。
今どきの日本に粗悪品などはなく、あとは合う合わないという問題だけだったからだ。
我々は限られた時間と予算の中で生きている。
どこにどれだけの予算をかけるのかは、どの時間になにをするかと同じだ。
要は自己管理になる。
ゲームは日進月歩だけど、結局は時間泥棒だし、正直に告白すれば、新しい何かを求めて大海原に出るバイタリティーがもうないのだ。
なので、アンジェリークより良作で、自分に合ったゲームなんていくらでもあるだろうが、もうアンジェリークでいいや、となっている。
萌えについても、アリコレ以上のカップリング(もしくはキャラクター)は存在するだろうが、このカプ最萌でいいや状態。
最旬のものなら、燃料投下も多々あるだろうが、そこに当たるまでの時間と労力を考えると、燃料なくても、公式から放置どころか抹殺されてても、このままでいいや、となっている。
一言でいえば懐古厨なんだろうが、積極的に「昔はよかった!」と振り返っているんじゃなくて、消去法でこのままでOKみたいな(笑)。
それと、カプに限っていえば、私はアリコレを越えるものは早々にないと思っている。
これは、私のこのカプに対する萌えが、敵対していたからとか、対等な関係だからいいというわけではなく、最大のキモが「エリスという存在がいる」ことだからだ。
つまり、レヴィアス(アリオス)がエリスを失って十年経っても彼は未だに彼女を愛していたということは、彼がコレットを愛したならずっと愛してくれるという布石になるわけだし。
それに、おそらくは彼の好みではなかったであろうコレットが、エリスというファクターを通すことで、ドストライクなキャラに変身する。
また、アリオスというつかみどころのないキャラが、出逢った際には「既にコレットが(恋愛感情でなくても)気になっている」という付属もついている。
更に、エリスを見ているように接していたアリオスが、エリスに似ているから好きになってきてしまって、その後は「エリスに似てない部分」に惚れてしまう。
敵対するキャラとか、亡き恋人に似ていたからとか、そういうカプはいくつでもあるだろうが、その心理的移行が私のドストライクなのだ。
だから、まだしばらくはこのカプひとつでいいかな、と思っています。