フルリメイクの功罪
前情報で期待値が高かっただけに、アンジェの新作の情報はなくて、正直とても残念な気持ちです。
下馬評では遙か4とルトゥール2が多かったように思いますが、蓋を開けてみればコルダでした。
安定のコルダ、というところでしょうか。
ネオロマライブの”アンジェリーク&ネオアンジェリーク&下天”がネオロマの「遙か」と「コルダ」と「その他」という分類になっているように思う。
オトメイト製作で既に発表されていたネオアンは発売日くらいしか発表はなくて、事実上その他に分類されたブランドからは新情報はなかった。
フルリメイクというのが難しかった、と今になって思う。
野茂がいなかったらメジャーリーグで活躍する日本人はいなかったかもしれないから、最初の一歩はとても大切なことだ。
ここで躓いてしまう人間は決して少なくない。
ルトゥールも評判がそこそこあっただけに、その後の展開のなさにあれは間違いだったのだろうか?とすら考えてしまう。
少なくとも制作サイドでは「成功ではない」と判じていると思われる。
失敗ではなく「成功ではない」。
この辺の考え方は微妙だ。
やはりルトゥールはフルリメイクということもあってシステム関係やヴィジュアルも一から作り直しているからコストがかかった。
その割に、敢えてキャラデザ変更したおかげで新規獲得<古参の流出(出戻らなかった層も含めて)してしまったために、予想以上の売り上げには届かなかった。
遙かとコルダのリメイクがフルリメイクでないところを見れば、アンジェリークが古いゲームとはいえ、フルリメイクの賭けが大きかったことがわかる。
個人的にここで少し諦めがついた。
好きな人には申し訳ないのだが、私はルトゥール絵は苦手な部類なんです。
嫌いではないんだけど、絵が上手いとも萌えとも感じないから。
絵は本当に個人差があるので、あくまでも自分基準で。
実は、SP2のフルリメイクにおいては迷いがあったのはそこ。
決まれば喜ぶのだけど、由羅カイリデザインでないコレットを愛せるか、というのは常々感じていた。
ないなら、ないでいい。
私の大切な思い出はPS2と共にある。
それでいいように思えてきた。
天レクもトロワもすごく好きなソフトで、あれをいじられるくらいなら、なにもない方がマシだと思える。
SP2のリメイクを願う人の水を差すわけではないけれど、もう天に願うのにも疲れたし、思い出だけでいいように心底思えるようになってきた。