守る男
アリオスはなにかと「お前を守ってやる」という台詞を吐くので、アリオスは常に自分の女を守っているイメージなんだけど、不思議とレヴィアスがエリスを守っているイメージはない。
天レクの合間に出てくる過去でも、むしろエリスがレヴィアスを守っている感じがする。
アリオスを語るにはエリスは決して外せないファクターだから、彼のエリス喪失の後悔が常に自分の女を守る…というスタンスになったのかもしれない。
特に、天レク時は正体を偽っていたわけで、彼らを信頼させるためにも「守る」姿勢は必須だったはず。
しかし、それ以降も「お前を守る」ことを続けていたわけだから、本心ではずっとコレットを守りたかったんだと思っている。
どうしても剣士という属性上「守る」イメージはついて回るもので、オスカー、ヴィクトールも同様にある。
アンジェリークは男性上位の恋愛観ゆえに「か弱い少女で守られたい」「か弱い少女を守りたい」となりがち。
そうすると相手はどうしても「守る価値の大きい」女王になる方が納得する。
補佐官でも聖天使でも問題ないとは思うけど、やはりここは女王>補佐官>聖天使のヒエラルキーが存在する。
オスカーが別宇宙に所属する聖天使を守るよりも、自分が傅く女王を守る方が真実味と説得力が増す。
これはオスカーに限らず、ヴィクトールでもアリオスでも一緒。
アリオスは女王に傅くために女王の影をやっているわけではないので、惚れた女を守るために日々頑張っているんだと思う。
ただ好きな女を守るよりもずっとずっと重たい。
ここに至るまでの過程をふまえたら、アリオスがコレットとともにいる意味だけでご飯が三杯はいけてしまうのです。