謎はなくていい
ウルトラマンR/Bが後半に入った。
このまま終盤まで印象が変わらないんじゃないかな、と危惧している。
半分まで来て終盤にどんでん返しができるのは、余程上手に伏線を取り入れいる場合に限るだろうから、申し訳ないがルーブには無理だろう。
正直まずかったと思ったのが「ホームコメディ」の「コメディ」。
コメディを標榜してしまったがために、毎回ギャグを入れる風潮になっているけれど、これがイマイチおもしろくない。
ただの家族をテーマにしたホームドラマにしたら、ウシオ父さんのTシャツギャグ程度で、レオの謎修行と同じく「やればツッコミたいけど、ないとさびしい」テイストになりそうだった。
無理に笑いをとろうとするからボロが出る。
それと、謎かけ。
謎が謎を呼ぶようなシナリオなら、もっとしっかり練らなくてはダメだろう。
完全に愛染とアサヒとサキにだけ目線がいくようになっている。
兄弟が蔑ろで謎解きがあまり面白さを感じない。
こんな変な謎かけならいらない。
それならアサヒの謎よりも失踪していた母の生存につながる情報を得て、ウルトラマンになって情報を集めつつ、本来のヒーローになっていく物語でもよかったはず。
その方がシンプルでわかりやすかっただろうと思うし。
あと、気になるのがシナリオの雑さ加減。
ウルトラマン敗退後怪獣がいなくなったことに対してのフォローもなく、なんとなく怪獣登場→ウルトラマン登場→いなくなったらみんないない、というのが原則となっている。
怪獣が使役だったとしても、消え失せる場面がない。
イカロス回は全体的に嫌いじゃないんだけど、怪獣との戦いの最中に飛んでいるなんて不自然極まりなかった。
飛ばされたとしても迷惑千万だし、暴風圏内にいたら普通タダでは済まない。
戦闘が終わった後に「あ!風が!」とサーファーが波を待っていたように風に乗って、最期はブルと一緒に飛んでいる画面でEDでよかったんじゃないの?
そういう細かい粗雑さが一番悪いかたちで出たのが、現時点ではコマ姐の回。
彼女が兄弟のなんなのか正直よくわからなかったし、だからなに?という話の流れだった。
ひとりで脚本を書かなくてもいいけれど、大まかなところで誰かが責任を持ってしっかり管理してないからブレブレで、個人的にはニュージェネの区切りもあるしウルトラマンとしてのシリーズは一旦終わっていいと思っている。